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2004年 06月 13日
先に、ちくま学芸文庫『言海』についても触れましたので、筑摩書房のことをひとつ。
毎日新聞6月6日付朝刊によりますと、筑摩書房から出版されていました『世界古典文学全集』が、5月26日第17巻『世界古典文学全集17老子・荘子』(7140円)の刊行で、40年ぶりに完結したそうです。 全集刊行開始1964年。毎月1冊の刊行が予定されていたそうですが、翻訳の遅れなどで、今回の17巻も15年ぶりの配本し、全50巻(54冊)が完結しました。 なんと40年の年月がこの全集には費やされています。出版とはほんとに時間のかかる事業なのだと思います。ひとつの全集の完結にかかる時間としては最長かもしれません。 書棚にも、筑摩世界文学大系のなかの『失われた時を求めて』プルーストⅠ、プルーストⅡA、プルーストⅡB(プルースト、井上究一郎訳)があります。 手元にあるプルーストⅠの初版発行が昭和47年、プルーストⅡBの発行が昭和54年で、7年かかっています。 あとプルーストⅢが刊行されたのかどうか。このⅢで完結になるのですが。またこの筑摩世界文学大系もすで完結したのかどうか。ご承知の方お知らせいただければ。 この井上訳の『失われた時を求めて (1)』がちくま文庫にありますので、完結したと思いますが。 #
by h_osd
| 2004-06-13 10:32
| 単行本
2004年 06月 13日
日曜日は各紙に書評が掲載されます。全紙を買うわけにはいきませんので、各新聞の書評欄(Web版)をできる限り目を通すようにしています。
読売新聞のBookstandで、<『ユリシーズ〈1〉』の日から100年 ジョイス 相次ぎ文庫化>という記事を立ち読みしました。 <20世紀文学に多大な影響を与えたジェイムズ・ジョイス(1882―1941)の『ユリシーズ』は、1904年6月16日のダブリンで展開する。主人公の名にちなみ『ブルームズデイ』として親しまれるこの日から、今年で100年。> だそうです。 ジョイスは20世紀文化に多大な影響を与えた作家ですが、「難解な作家」と言われ、翻訳するのも難しい作家でした。 しかし、河出書房の世界文学全集Ⅱ13と14で『ユリシーズ1』『ユリシーズ2』を丸谷才一、永川玲二、高松雄一の3氏により「画期的な新訳!」(帯より)が出ました。 私の持っている2冊の奥付を見ますと、次のように記載してあります。 昭和39年8月10日 初版発行 昭和55年2月28日 21版発行 100年経った現在、この『ユリシーズ1』と『ユリシーズ2』が最新訳決定版で河出ではなく、集英社から4分冊で文庫化されました。また、柳瀬尚紀訳『フィネガンズ・ウェイク 1』も、これは河出文庫として全3巻で文庫化されました。 さらに『ユリシーズ』へつながる自伝的長編『若い芸術家の肖像』は、丸谷才一訳で新潮文庫にあり『ダブリンの市民』(岩波文庫)は、結城英雄の新訳が2月に出たとのこと。 これで、ジョイスの主要作品はすべて訳出されたことになります。 単行本の文庫化はいま凄まじい勢いです。この勢いは止まるどころではなく、逆に加速しているようです。驚いたことに、あの有名な辞書、大槻文彦著『言海』(ちくま学芸文庫)も文庫化されました。 私の持っている『ユリシーズ』の新訳を改訳した集英社文庫の『ユリシーズ』4冊も買ってみたたい気がしますが、まずは積読の『ユリシーズ』を読み始めてみようと思います。 #
by h_osd
| 2004-06-13 00:55
| 文庫・新書
2004年 06月 10日
朝日新聞6月9日夕刊 文化欄「虐待写真と戦争」というテーマについて
「虐待写真と戦争」というテーマで、武蔵野大助教授のピーター・オコーノ氏が「映像が遠ざける真実」と題し記事を書いていました。 また、スーザン・ソンタグさんが5月23日付の週刊誌「ニューヨーク・タイムズ・マガジン」に掲載された「他者の拷問について」の論文を編集委員の由里幸子さんが紹介しています。 < アメリカの評論家スーザン・ソンタグが、イラクのアブグレイブ刑務所でのイラク人虐待写真を痛烈に批判した論文「他者の拷問について」を発表した。それによれば、写真は「ブッシュ政権の特有な政策とともに植民地支配の基本的な腐敗」を表象しており、「暴力の空想と実践が善良な娯楽となった」アメリカ文化のあらわれだという。> かつて、同氏はその著書『写真論』 のなかで、次のように言っています。 < だれもかつて写真を通して「醜」を発見したものはなく、多くは写真を通して「美」を発見してきた。カメラが社会のさまざまな儀式の証拠を整えるとか、記録を撮るとかに使われるような場合を除いては、人びとが写真を撮る気になるのはないか美しいものを発見したいからである。>(「視覚のヒロイズム」) こうした写真が「美」の発見から「醜」の発見へ。そして、<かつては戦争ジャーナリストが撮影した写真を、いまは兵士自身が「楽しみ」のために記録する。>までになってしまいました。 「美」も「醜」も区分なく、ただただ「暴力の空想と実践が善良な娯楽」になってしまったのです。だからこそ、「これらの写真は私たちなのだ」という意識を持たねばならないと語っています。 このように「暴力の空想と実践が善良な娯楽」になってしまう恐ろしさを自覚できないのなら「善良な娯楽」は「醜悪な悪行」と同等になってしまうでしょう。 すべてが善・悪、美・醜の区分なく、自分自身の楽しみのため行われるとしたら、日本で起きているさまざまな事件も「暴力の空想と実践」の結果であると思うのですが。 #
by h_osd
| 2004-06-10 07:24
| et cetra
2004年 06月 06日
『文学的商品学』 斎藤美奈子著 紀伊国屋書店 2004.02.23 1600円
<小説を読むとき、あなたはストーリーばかりを追いかけていませんか。あるいは登場人物ばかりを見ていないでしょうか。物語にオリジナリティがあるとかないとか、人間が描けているとかいないとか、あるいは文章が端正だとか雑だとか、感動できるとかできないとか、そんなことばかり、私たちは目を奪われてきたよう気がします。 いや、それだって小説の大事な要素ではありますが、筋書きや人物だけが小説かといえば、そんなことはない。映画や舞台のような派手さこえおないものの、小説もまた、多様な情報を抱え込んだ総合芸術。ああ見えて、なかなかマルチなメディアなのです。> そんな視点で、小説を商品情報を読むように読んでみたのが、この『文学的商品学』です。小説を総合芸術とみて、そのマルチなメディアを解読しています。 例えば、アパレル泣かせの青春小説、ファッション音痴な風俗小説、広告代理店式カタログ小説、飽食の時代のフード小説、ホラーの館ホテル小説、いかす!バンド文学、どばす!オートバイ小説、人生劇場としての野球小説、平成不況下の貧乏小説など。(題名自体、斎藤流一刀両断の構えといった感じですが) <神は細部に宿るといいますが、小説のおもしろさも細部に宿っています。それを見つけるコツは、まず「ゆっくり読む」ことです。そしてできれば「何回も読むこと」です。> 何回も読みたい小説があまりない現状のなかで、斎藤さんのように視点を変えて、小説を読み直すことで、時代の新しい側面や別な意味を発見できるかもしれません。 #
by h_osd
| 2004-06-06 15:19
| 単行本
2004年 06月 06日
●『歩く書物-ブックマンが見た夢』 著者 津野 海太郎 ㈱リブロポート 1986.05.25 1300円
<本書にしばしば登場する『水牛通信』は、1978年以降、私たちが出しつづけている「極私的」月刊誌です。発行は東京都世田谷区新町2-15-3 八巻方。八巻美恵、高橋悠治、鎌田慧、平野甲賀、柳生弦一郎、柳生まち子、田川律などが発行にかかわっています。> ※水牛通信 津野さんは黒テントに加わり、水牛通信の人たちとも関わり、さらには晶文社での仕事を通して、編集者としての道を歩んできました。 過激なスーパーエディターの安顕さんに比べて、温和な津野さん。津野さんは見た目、そんな感じを受けます。ともに編集者として素晴らしいパワーと時代を感じ取るセンサーを持っていたような気がします。 津野さんはまだまだ現役です。現在、『季刊・本とコンピュータ』の編集長です。 ●『読書欲・編集欲』 著者 津野 海太郎 晶文社 2001.12.15 1900円 <私には100万部の最新ベストセラーよりも、二十年まえにでた初版500部の本のほうが必要なのだ。 だから私は本を買う。そういう消費スタイルがふつうのものになれば、著者も編集者も、「いますぐ売れる本」ではなく、いい本をできるだけていねいにつくり、それを時間をかけて売ろうと真剣に努力するにちがいない。経済的にに見ても、そちらのほうが確実に商売になる。そういう感覚をオンライン書店がよみがえらせてくれるかもしれない。もし、そうだとしたら、どんなにいいことか。私のような本人間のとって、それはほとんど本のユートピアにちかい。> こうした思いが、いま『季刊・本とコンピュータ』にかかわり、まだまだ現役編集者としての活躍の原動力となっていると思います。自らの「本のユートピア」の建設のために、これからも走りつづけてもらいたい。そんな思いです。 #
by h_osd
| 2004-06-06 13:46
| 単行本
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