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2004年 07月 29日
昨日が「加藤秀俊データベース」を紹介しようと思っていましたが、横道に逸れてしまいました。「加藤秀俊データベース」は社会学者加藤秀俊さんの著作をデジタル化しネット上で公開しようという、新しい試みです。
加藤秀俊さんの著書目録は1990年に一冊に出版されたそうですが、それ以降の著作やデジタル化されていないものも含めて、すべてをデータベース化する予定です。このデータ-ベースの構築が終わるのが2005年、壮大なプロジェクトです。 このサイトの中の『わが師わが友-ある同時代史』(中央公論社、1982年)は現在絶版ですが、加藤社会学の成り立ちを、自ら明らかにしています。南社会心理学との出会い、「思想の科学研究会」への入会、京大からハーバードへの留学などなど、加藤さんの自叙伝といってもいい内容です。 加藤さんの社会学の背景には、中山伊知郎、南博、思想の科学研究会の人々、永井道雄、鶴見俊輔、梅棹忠夫、今西錦司、桑原武夫、宮本常一、今和次郎、松本重治、中根千枝、加藤周一、司馬遼太郎などのさまざまな人たちとの交流がありました。 加藤さんは25歳のころからものを書きはじめ、1982年の時点で、すでに原稿用紙になおして二万枚ほどなっていました。その半分ほどをとりまとめ、ちょうど十二巻の「著作集」となり、中央公論社から出版したそうです。 このサイトには『わが師わが友-ある同時代史』だけでなく、加藤さんのいままでの著作が掲載されています。その対象は社会学だけでなく、広範囲に及んでいます。詳細は一読を。 そして、さらにこの「加藤秀俊データベース」づくりです。いつでもどこでも加藤さんの社会学を学べることはインターネットがなければ、適わないことです。このデジタル化の経緯については、同サイト[「わが人生は三〇ギガ 著作データベース公開てんまつ記」のご案内]をご覧下さい。
by h_osd
| 2004-07-29 07:30
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