7月15日に「
四谷書房」のサイトで、吉増剛造さんの『朝の手紙』を紹介しました。吉増さんは現代詩人のトップランナーとして、いままで現代詩の最前線を疾走してきました。
現代詩は難解だといわれて久しいのですが、そのまま詩を感じればいいとは、現代詩人のだれでしたか、言っていました。そう言葉の力を信じて、現代詩に触れればいいのでしょう。
その吉増剛造さんは日経新聞8月2日夕刊によりますと、「南の島に魅了され、長編詩書き続け」ているそうです。吉増さんが日々こころがけていることは次のこと。
<人間には実は無数の目と耳があり、その瞬間、瞬間でたくさんのものを見たり聞いたりしていると思うんです。芭蕉のように旅を繰り返し、ランボーのように身体感覚をフルに使って心と感覚を常に革新していきたいですね。>
芭蕉とランボー。そして、心と感覚を常に革新していきたいとはいいですね。
私も吉増さんの詩を以前読んだ時に、言葉の不思議な力を感じました。その詩の言葉によって、心の底の、またその底の、またその底の、何か揺り動かされる体験をしました。
現代詩はむずかしい、わからないというのではなく、それを感じるままに、思いのままに、読めばいいのです。
▼四谷書房のサイトはhttp://yotsuya-shobo.com/ こちらから。