6月9日の「
書肆アクセス半畳日録」で永江さんの最新刊『ブックショップはワンダーランド』(六耀社刊)を紹介しています。
畠中さんは考えながら、読みながら、考えながら、・・・・・。そんな中で、この本について書きます。そんな行きつ戻りつの跡を文章として読むと、やはり本当に本が好きなんだな、と改めて感じます。
<本屋で働いて、とにかく一冊一冊を際立たせるため何ができるのだろう、とずっと考えています。>
こうした本屋さん、少なくなったのではないでしょうか。こうした本屋さんがいるからこそ、まだまだ本って、捨てたものじゃなく、まだまだ買おうと思い、いいものはいいと言い、まだまだ読もうと思んじゃないかな。
そんな風に、独り言のようにつぶやいてしまいます。
<色々なこと。それは書肆アクセスの柱。その本を選ぶことによって、何を大切にしているのか(しょっちゅう変わったってそれはそれでスタイルなんですね!やっとそれがわかった)。
それをいつも自分に突きつけて、一冊一冊と向きあうことなんだ、と思いました。>
確かに定番は大事だと思います。でも、定番としてのスタイルを決める決めないはそれぞれです。スタイルにこだわるのではなく、「一冊一冊と向きあうこと」の方が大切なことではないか。そんな風に思うのです。
こうしたことを考えさせてくれる、この本。それだけで、一読に価するといってもいいでしょう。