江國香織さんの『泣く大人』(世界文化社)の中に、「あの街の底力」というエッセイがあります。これがニューヨークについて、読み始めると、実にいい内容でした。そのエッセイから引用します。
<しばらくニューヨークにいっていない。
こう書いただけで、皮膚があの街の空気を思い出してしまった。
なによりもまず、皮膚で好きになった町だ。目や手や頭でなく、街の音や匂いや気配や勢いというようなもの。
(中略)
ニューヨークは、とてもきちんとした町だと思う。きちんとしたというのは、あたりまえのことがあたりまえにおこなわれていくということ。
(中略)
忙しいひとも暇なひとも、お金持ちも貧乏人も、年をとってひとも若いひとも、誰もが自分の歩幅でのびのびと歩ける街であることと、それはたぶんつながっている。
(中略)
つい人生を好きになってしまう。>
この最後の一文がいい。( やはり全文を読んでください。) これがニューヨークです。
先日「
もっとニューヨーク情報を」で、ニューヨークについてのブログを紹介し、ニューヨークについて書き込みましたが、さらに追記します。