紀伊國屋書店メールマガジン【キノマガ vol.18】で、杉浦日向子さん逝く~江戸への入り口を探して~と題して、杉浦さんの逝去を取り上げています。
<梅雨に入ったころからか、訃報を耳にすることが多いように思います。6月9日には歌人の塚本邦雄さん、10日には作家の倉橋由美子さん、漫画家の永島慎二さん、25日には絵本作家の長新太さん、7月8日には串田孫一さん、そして、22日には杉浦日向子さん。>
本当にこう訃報が続きますと、なんともなのであります。そして、この執筆者が次のように書いています。
<筑摩書房のサイトの担当編集者でもあった松田哲夫さんによる追悼文「さようなら杉浦日向子さん」は必読です。>
この松田さんの文章を読みに行きました。淡々とした、抑制の効いている文章で、杉浦さんを悼んでいます。そして最後の一言が最高の讃辞となっています。こうした追悼文を書いてもらえるだけでも杉浦さんは幸せだったと思います。
<振り返ってみると、健康なときも、病いとつきあうようになってからも、まったく変わらずに、生きることを満喫した人だった。そういう意味では、惚れ惚れとするような、粋で格好いい江戸の女だったと思う。>
合掌。