また晩鮭亭さんが
筑摩書房のHPを見ることが楽しみといわれる点も同感です。
筑摩書房の6月新刊より、次の本はどうでしょう。
(仮)桂枝雀の天地人 平岡正明
完本 美空ひばり 竹中 労
(仮)ネオンサインと月光仮面 佐々木守
不屈のために 斎藤貴男
平岡さんの本は最近よく目にしますが、文庫にならない作家ですね。坪内さんも『古本的』で、文庫にならない作家を取り上げていましたが、平岡さんもそのひとりではないでしょうか。
また、そういう意味では、まさに竹中労さんの文庫化は筑摩ならではといったところ。『決定版 ルポライター事始』からいま5冊出ています。この『完本 美空ひばり』で6冊目か。かつては朝日文庫であったような。
次は脚本家佐々木さんが書くエッセイ集か、タイトルからして気になります。ただし、(仮)のタイトルは変更もあり得ます。また斎藤さんの本、瀬戸際で踏ん張り続けているジャーナリストという印象です。
どんどん読みたい本が増えていき、時間ばかりがなく、悩みは深まるばかりです。
こうして柳田国男さんの晩年の言葉のように、
<つまりは、一生涯、書物の豊富に苦しめられ通したのである>(「書物が多すぎる」一九一七) ということになるのでしょうか。