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2005年 04月 05日
「週刊本」って知っていますか。1984年9月に朝日出版社から創刊された「週刊本」は当時新しいタイプの本として注目されました。それももう二十年も前のことです。
まず注目の理由1は新書サイズでありながら、ざら紙のような紙を使用し、アメリカのペーパーバック風の装幀であったこと。理由2は内容については独自の視点、学術レベルの維持、ユニークな書き手とかなり力を入れて、作ったようです。(詳細は「週刊本の刊行にあたって」を) 第1回の山口昌男『流行論』から、おそらく44巻の『ユーク』で終了、したのかどうか、定かではありません。手元にある『早熟のカリキュラム-山崎浩一ひとりマガジン』には、週刊本44巻まで記載されています。 私はいま手元に9冊しかありません。44冊までは遠い道程です。が、これもまた気にかけて蒐集していきたい本です。蒐集家の心得、その一はもの対する情熱だそうですから。 〔週刊本の刊行にあたって〕 <書物は時間と空間を征服し、意味生成の場でありつづけました。あのアレキサンドリアの大図書館が、七十万巻のパピルスと共に炎上してもなお、書物は亡びなかったのです。書物は読まれることによって「物質」であることを止めるからです。書物は、デルポイの神殿に似て、魂のすみかにして、世界の徴であり、超越性の契機をはらみながらなお、世俗を呼吸していたのでした。 しかし書物は、文化を映して、プロメテウスのように形相を転じます。文明が情報を超高速消費する二十世紀の終り近く、情報はシンクロトロンに比すべき速度をもって増殖、分裂死、点滅して散逸します。ハイテクノロジーが視・聴・覚の全感覚器官を覆うハイパーメディア変換を可能にし、情報の貪食によって快楽原則は満たされます。書物もまた消費されるべき情報です。こうして書物は今日<文字と紙>という最もプリミティブな生、裸のコードに還元され、電子メディアをはじめとする諸メディアとのキメラとなり、ハイブリッドな共生状態に入るのです。そして週刊本が生まれました。 週刊本は、それ自体がフラクチュエイション(ゆらぎ)、力の直接性、インテンシティー(強度)をはらんだ高速運動の場です。もはやいかなる全体性を体現することなく、もとより真理のメタファーでなどありえない書物として、週刊本は、つねになにものかのミュータント(突然変異体)でありつづけ、読むこと=書くことの快楽に向かって、冷やかなパフォーマンスを演じるのです。<書物素>が露出するのです。> さて理解の程は? 難解ですね。それでも、求む!「週刊本」なのであります。
by h_osd
| 2005-04-05 23:38
| 文庫・新書
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