朝日新聞2月27日付朝刊、穂村弘さんの「ポケットから」、次の3冊が紹介されていました。この見出し、<時の流れは「おたく」に優しい>。
<いや、むしろ後半生こそが開花期だ。こつこつ集めた知識と興味の島宇宙が、三十五歳を過ぎた辺りから少しずつ繋って、やがてひとつの大宇宙を生み出すのである(妄想か?)。時の流れは「おたく」に追い風。そんな私の妄想的確信を深めてくれる三冊を挙げてみたい。>
長山 靖生著 『おたくの本懐』(ちくま文庫・735円)
柳 宗悦著 『蒐集物語』(中公文庫・1500円)
喜国 雅彦著 『本棚探偵の冒険』(双葉文庫・800円)
『おたくの本懐』『本棚探偵の冒険』は意中にあったもので、『ぼくはオンライン古本屋のおやじさん』を買う時に、買おうか買うまいか悩んだ文庫です。『蒐集物語』は書店で見てからとして。
集めることによって「私」を見出す延長に独自の体系の発見がという、『おたくの本懐』か、古本好きの喜びと苦しみが語られるという、『本棚探偵の冒険』か。
さてどちらに手を。あるいはどちらも。
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穂村弘 インタビュー/カフェグローブ