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2005年 02月 27日
この本、『ポートレイト・イン・ジャズ』は村上春樹さんと和田誠さんのコラボで作られ、昨年2月に新潮文庫から出版されました。村上さんが文を、和田さんが絵とチェット・ベイカーから始まりギル・エヴァンズで終わる55人のジャズマンの人選を担当しました。
村上さんの文章も伸びやかで、和田さんのポートレイトも温かで、最後にアルバムジャケットあり、人物解説ありで、Jazzが好きな人にとっては大いに愉しめる本になっています。 村上さんは書いています。 <とくに僕が感心したのは、和田さんのミュージシャンの選び方で、ほんとうにジャズが好きじゃないとこういう人選はできないだろうなとつくづく思う。そういうところにも、すごく個人的に共感することができた。キース・ジャレットもジョン・コルトレーンも入っていないけれど(そのかわりにちゃんとビックスとティーガーデンが入っている)、それがつまりこの本の素晴らしくかっこいいところだと思って下さい。>p345 また、コラボについてですが、 村上さんは安西水丸さんと佐々木マキさんでしょう。安西水丸さんは当初から「村上朝日堂」シリーズで、また最近は佐々木マキさんと『ふしぎな図書館』という本づくりをしています。和田さんとはめずらしいコラボです。 余談ですが、佐々木マキさんと四方田犬彦さんの関係も浅からぬものがあります。これは「考えるための道具箱」<『ふしぎな図書館』と佐々木マキと1968。>に書いてありますので、関心あるひとはどうぞ。 <四方田犬彦が、68年から70年に過ごした自らの高校時代を語った『ハイスクール1968』の挿画に、佐々木マキを起用したのは、当時、彼が佐々木マキの漫画に心酔していたからである。> 和田さんはといいますと、いろいろな人と組んでやっていますので限定すること自体不自然かもしれませんが、いまですと丸谷才一さんでしょうか。このコンビも長い。双方円熟期、いい風味と深いコクが滲んでいます。 ともあれ、私が印象に残ったのは次の文章でした。 <その店の近くに 1970年前後の新宿の町は独特の活気があって、乱暴で猥雑な中にもぴりっと前向きなひたむきさがあった。自分のまわりで何か特別なことが行われているのだという、わくわくした空気が漂っていた。>p60-61 70年前半、ひたむきさとわくわくさはまだ残っていたように思います。自分の思い入れ、思い込みかもしれませんが、そんな思いのある時期があってもいいのではないかと、そんな風に思います。 本当にあの時代はなんだったんでしょうか。私の解答はまだ出ていません。
by h_osd
| 2005-02-27 01:55
| 文庫・新書
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