「
とり、本屋さんにゆく」を読みました。『古本生活読本』(岡崎武志著 ちくま文庫)を紹介しているのですが、なんといっても、次の文がいい。
<角田光代のあとがきに、とりはだ。実にいい。
この文章をてもとに置いておくためにも、
本屋さん好きにはぜひ購入してもらいたい。
知識欲の糸。それです。角田さん、それそれ。
ただ、角田さんに言いたいのは、
知識欲の糸は新刊書店にもあるよ、と。
もちろん、より偶然性の高い無意識の糸を求めるならば、
古本屋さんにはかなわないと思うけども。
明日も本屋に行くか。>
角田光代さんのあとがきに触れての文ですが、本好きがにじんでいます。「より偶然性の高い無意識の糸を求めるならば、古本屋さんにはかなわないと思う」は至言。ここに、古本屋さんの良さがある!
ご承知の通り、角田光代さんは「
ポプラビーチ」で岡崎武志さんに師事し、古本のいろはを修行中。その体験記が「古本道場」です。今回のタイトルは「いざ鎌倉へ」です。
新刊の本屋にも行く、古本の本屋にも行く、毎日本屋通い。本好きはビョーキ? 岡崎さんのみならず。だから、『古本生活読本』は即買いなのです。
この文庫は、1998年11月東京書籍より刊行された 『古本めぐりはやめられない』 に大幅増補、今回再編集されました。