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2004年 08月 28日
『東西書肆街考』 脇村義太郎著 岩波新書 1976-06-20
この本はⅠ京洛書肆街考とⅡ神田書肆街百年の2部構成になっています。日本最古に書肆街、京都と世界最大の古書街、東京神田を中心に江戸・明治から昭和に至る書肆(本屋、書店)の歴史が語られています。 私も神田神保町はよく利用していますので、神田書肆街=神田物語の中からいくつか紹介します。 神田書肆街の草分けは、明治10年代、江草斧太郎がはじめた有史閣(現、有斐閣)で、一ツ橋通りの古本店から出版社になっています。同時期、小川町や神保町に中西屋、東洋館、三省堂、冨山房など創業しています。 このうち三省堂、冨山房はいまも書店でありますが、中西書店は早矢仕有的(はやしゆうてき)が開いた書店で、当初から洋書を取扱っていました。横浜で商売を始め、東京、そして日本橋と拠点を移しました。この書店がいまの丸善です。 明治16年、小野梓が小川町に開業したのが東洋館は本格的な出版社で、小野の死んだ後は事業継承することができないと判断、その時坂本嘉治馬が引き継ぎ、始めたのが冨山房です。 また明治20年代、徳富蘇峰の民友社が『国民之友』を出版、明治20年に『日本大家論集』を創刊したのが、大橋佐吉のはじめた博文館です。いまでは日記くらいしか思いつきませんが、当時の雑誌発行に大きな影響を及ぼしました。 そして大橋佐平の夫人の実弟高橋新一郎が開いたのが東京堂(現、東京堂書店)です。博文館と東京堂は出版社と書店というグループ会社で、かつて一世を風靡していました。 明治30年代は・・・・・と、こうした内容が続きます。 明治、大正、昭和、と時代が変わり、街も人も変わっています。ここにかかれている出版社や書店の変遷も、やはりその時代と歴史を感じさせます。 これから本はどうなるのかと考えるとともに、いままでの本あるいは出版はどうであったかを考えることも必要でしょう。そんなためのいいガイドブックです。 「索引」がありますので、索引からという引くという辞書的な使い方もできます。例えば、水谷哲也さんの「水谷哲也 読書日記」を読む場合にはこの新書を傍らに置いて読むとか。 最近、明治という時代が面白い!と思っています。〔117〕で紹介しました『英語達人列伝-あっぱれ、日本人の英語』やこの『東西書肆街考』も同様ですが、凄い人たちがいたのだと実感しています。
by h_osd
| 2004-08-28 08:37
| 文庫・新書
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