先に、ちくま学芸文庫『言海』についても触れましたので、筑摩書房のことをひとつ。
毎日新聞6月6日付朝刊によりますと、筑摩書房から出版されていました『世界古典文学全集』が、5月26日第17巻『世界古典文学全集17老子・荘子』(7140円)の刊行で、40年ぶりに完結したそうです。
全集刊行開始1964年。毎月1冊の刊行が予定されていたそうですが、翻訳の遅れなどで、今回の17巻も15年ぶりの配本し、全50巻(54冊)が完結しました。
なんと40年の年月がこの全集には費やされています。出版とはほんとに時間のかかる事業なのだと思います。ひとつの全集の完結にかかる時間としては最長かもしれません。
書棚にも、筑摩世界文学大系のなかの『失われた時を求めて』プルーストⅠ、プルーストⅡA、プルーストⅡB(プルースト、井上究一郎訳)があります。
手元にあるプルーストⅠの初版発行が昭和47年、プルーストⅡBの発行が昭和54年で、7年かかっています。
あとプルーストⅢが刊行されたのかどうか。このⅢで完結になるのですが。またこの筑摩世界文学大系もすで完結したのかどうか。ご承知の方お知らせいただければ。
この井上訳の『失われた時を求めて (1)』がちくま文庫にありますので、完結したと思いますが。