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2006年 03月 13日
ポプラビーチに掲載の田口久美子さんの「書店日記」が2月24日で最終回となりました。2年間にわたる連載で、その回数は42回。このバックナンバーも同ページで読むことができます。
かつて田口さんの『書店風雲録』(本の雑誌社 2003.12)を読みました。書店の内情と書店員の仕事のたいへんさがよくわかりました。 この本は<1975年に池袋西武百貨店内にオープンしたリブロ(当初は西武ブックセンター)を中心に、当時の書店事情、書籍販売、出版事情まで含めて、リブロの社員だった田口さんが語る一冊。> ポプラビーチの「書店日記」も同様に、ジュンク堂池袋本店副店長として現場の出来事について語っています。話は書店や書店員のことから、本や出版業界の話まで広範囲にわたります。 そして最終回、書店経営自体たいへん難しくなりつつある中で、田口さんはこういいます。 <「これからの書店界を担うのはあなた方なのだから、書店という職場が本当に好きなあなた方がそこに居続けることが力になるとしか…、言えない」と目を伏せながら私はつぶやく。> <手と体をいつも動かし続けている地味な職人たち(書店で働く多くの青年たちを象徴させて書いたつもりです)が、これからも伸び伸びと働ける職場であって欲しい。それが日本の出版界の元気の素につながると私は信じる。> 「目を伏せながら」がそのたいへんさを象徴しています。しかし、それでも「のびのびとした職場」づくりをし、本の良さと良い本を伝えることがいま書店の皆さんに求められていることです。がんばってほしいと思います。 この「書店日記」をネット上で読みたい人はバックナンバーを。また本として読みたい人は、おそらくポプラ社から単行本として出版されると思うので、それまで待つことになります。
by h_osd
| 2006-03-13 05:18
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