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2005年 11月 17日
ここのところ、いい天気が続きます。秋はどこにいったのか。もう冬を感じさせる朝夕です。昨日、水曜日なので、神田神保町に行ってきました。いつものコースを巡回しました。
コースの中の東京堂書店ふくろう店に立ち寄り、坪内さんの棚で編集者・装丁家 萬玉邦夫さんの編集/装丁本を見つけました。本人が亡くなったこともあり、追悼の企画としてコーナーを設けてありました。 谷沢永一さんの『完本 紙づぶて』等一連の作品、鮎川信夫さんや開高さんなどの本の編集/装丁もしています。坪内さんはこの編集者を高く評価しています。詳細は同店の坪内棚をご覧下さい。 例えば、『完本 紙づぶて』の「あとがき」で谷沢さんが次のように書いています。 <再開後の二百余編から若干の内容重複部分を省き、第一次の全百四十七編を併せ、昭和四十四年三月から五十三年五月までの〝紙つぶて〟を集成して本書を編んだ。企画と編集と造本に努力された萬玉邦夫氏のおかげで、念願の完本が上梓されるのは私として喜びこの上ない。> それから東京堂書店に行き、新刊のチェック。こんなによく出版されるなと、いつも感心しています。この中から自分の気に入ったものを探すこと自体大変な時間と労力を費やします。 それでも、東京堂書店が新刊の本は展示・陳列が充実していますので、そこを必ずチェックするだけで、十分な情報を得ることができます。 気になった新刊。 佐野 寛 『メディア写真論』 パロル舎 大村彦次郎 『時代小説盛衰史』 筑摩書房 川本 三郎 『時代劇ここにあり』 平凡社 小野 耕世 『アメリカン・コミックス大全』 晶文社 荒川 洋治 『ラブシーンの言葉』 四月社 荒川 洋治 『世に出ないことば世に出ないことば』 みすず書房 他 新刊で佐野さんから小野さんまで、ちょっと気を引く本が並びますが、1冊3000円前後、パラパラ見る限りでも力作でした。 そして今日の購入本。 森本 哲郎 『ことばへの旅』 ダイヤモンド社 1973.08 8刷 布施 英利 『死体を探せ!』 法蔵館 1993.07 阿部 昭 『単純な生活』 講談社 1982.08 加島 祥造 『会話を楽しむ』 岩波新書 1991.12 赤坂 憲雄 『東西/南北考』 岩波新書 2000.11 写真 丹地保尭 詩 谷川俊太郎 『写真集 50本の木』 ちくま文庫 1995.09 4刷 『街角の断想』 共同通信社 1983.04 なかでも、阿部昭さんの『短編小説礼讃』を読んで、興味を持ち、このところ少しずつ読み始めています。 本を読む時間がほしいのです。もっと時間を!といった気持ちですが、これは仕方のないことで、限りある時間の中で、読むしかありませんね。できるだけ時間を創って。
by h_osd
| 2005-11-17 07:49
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