9月5日朝日新聞の夕刊「こと場」という記事で、丸谷才一さんが取り上げられていました。丸谷さん、今年で、なんと80歳だそうです。誕生日に親しい編集者が集まり傘寿(さんじゅ)の祝いの会を催したそうです。
<心で考えている短編は二つ三つあって、作中人物が、さあ早く私たちのことを書いてくれと言い出すのを待っている状態です>
といい、80歳とは思えないほど、ますます意気軒昂です。
さて、その会の前夜には、鹿島茂さんや三浦雅士さんを相手にした座談会で、午後6時から7時間も語り続けたそうです。これまたすごい。丸谷さんの胸中の短編以上に、この座談会の内容が気になります。
またどこかの出版社で、この座談会を本にしてくれると思います。大いに期待したい。この熱意と意欲がある限り、丸谷さん、まだまだ十分な「余生」を送ることができるでしょう。
それにしても、いつの間にか人は年をとるものです。