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2005年 08月 23日
今週の気になる2冊はまだ続きます。先の2冊に加えて、もう2冊、実は気になっていました。「今週の気になる2冊」の『昭和ジャズ喫茶伝説』(平岡正明 平凡社)と『雨の日はソファで散歩』(種村季弘 筑摩書房)でしたが、さらに2冊を追加します。
一冊目は『戦後60年』(上野昂志 作品社 2005.08)です。ジュンク堂のコメントは次の通りです。 <1945-2005(年)日本人はどう生きてきたのか。政治、社会、文化、風俗の動きを総覧し、われわれの「戦後」を再考する。トピックスで読む日本の60年。> この本は「トピックで読む日本の60年」と紹介している以上、そのトピックスの選択が大事です。上野さんにはすべに『戦後再考』(朝日新聞社)や『肉体の時代』という戦後にかかわる著作があります。その集大成としてこの本を書いたのでしょうか。 もう一冊は『出生の秘密』(三浦雅士 講談社 2005.08)です。ジュンク堂のコメントは次の通りです。 <生まれるとはどういうことか。創作とは人間の心のどんな作用によるものか。精神分析、現代思想から漱石、丸谷文学までを貫く「秘密」を論じて、読む快感の小説論。『群像』掲載に改稿、書下ろしを加える。> 三浦さんの『青春の終焉』(講談社)も厚い本でしたが、これまた大作のようです。この『出生の秘密』という題名からも、なにやら意味ありげです。はたしてどうでしょうか。その内容は思想から文学まで、まさに三浦さんの得意分野です。 果たして、この2冊の反響はどうでしょうか。ちょっと書評が気になります。書店でも立ち読みしてみましょうか。書評と立ち読み、いすれにしても、気になる本です。
by h_osd
| 2005-08-23 07:04
| et cetra
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