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2005年 07月 07日
7月に入りました。夏のような日が続いたと思っていたら、いきなり梅雨になり、なんとなくじくじくした日々がと思ったら、今日はさわやかな朝であったり。
こういう梅雨の時期は特に古本は売れない。均一本も見れないし、特価コーナーも見れないし。コミガレだけは例外で、意外な掘り出し物があったりして。 そんな古本が売れない買えない月に、だったら新刊を買おうという方に、7月の気になる文庫を紹介します。書名の最後の数字は発売日。 『小説 圓朝』 正岡容 河出文庫 ¥924 07/04 最近注目の正岡容さんの作品で、正岡さんが圓朝さんのことを書いています。この本は筑摩学芸文庫でなく、なぜか河出文庫から出版されます。「彷書月刊」昨年12月号「特集 容 いるる 生誕百年正岡容」で、正岡さんを取り上げています。 『戦中・戦後気侭画帖』 武井武雄 ちくま学芸文庫 ¥1575 07/06 童画家、版画家、童話作家、造本芸術家、版画家、玩具研究など 多彩な文やで活躍した芸術家で、『本とその周辺』(中公文庫)もほしいのですが、古本としては結構高値。 『花火屋の大将』 丸谷才一 文春文庫 ¥540 07/08 「週刊文春」に掲載している丸谷さんのエッセイをまとめたもの。「読むクスリ」(これもほんとに長い連載です)のように、シリーズ化しそうな気配もあります。今年の5月には『綾とりで天の川』(文藝春秋)が出版されています。 『食道楽(上)』 村井弦斎 岩波文庫 ¥987 07/15 これは「古書の森日記 by Hisako 」の黒岩比佐子さんのブログでも取り上げている作品。明治の大ベストセラー『食道楽』です。黒岩さんは「『食道楽』の人 村井弦斎」(岩波書店)という本も書いており、村井弦斎の発掘者といってもいいでしょう。 『ルナティックス 月を遊学する』 松岡正剛 中公文庫 ¥780 07/23 せめて、来年の『千夜千冊』が買えないので、著作を一冊ずつ買い集めて、少しずつ読んでいこうと思います。最近文庫も、足が早いので、先手買いが必要です。ホントはあの大著がほしい。 『僕の昭和史』 安岡章太郎 新潮文庫 ¥980 07/28 半藤一利さんの『昭和史』を読んでから、昭和に関心があり、安岡さんのこの昭和史も、自分の体験を軸に私的昭和史を書いています。講談社版の3分冊がこの文庫に?
by h_osd
| 2005-07-07 07:05
| 文庫・新書
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