「古本うさぎ書林の日々平安」の店主独白。「2005-06-21 文句いうの助」で次のように書いています。
<最近またいろいろ悩む。きっかけは『古本屋の女房』。自分の店の品揃えについて、もっと自分に正直にわがままでいいのではないかと考える。何のために、誰のためにやっているのか。古本屋をめぐって「ここはいい本があるなあ」ではいけないだろ。自分にとって自分の店が一番魅力的でなければ、あるいはそういう方向へ向かってなければ、もう継続する意味もないと思う今日この頃。売れる本を追いかけるのも大切だけれど、売れる本はたくさんの店や人も追いかける。そうではなくて、自分だけのものさしを持って、それを磨き、研ぎ続ける。そういう古本屋に私はなりたかったはずだ。まあ、言葉にするのは簡単ね。>
こうしたホンネを聞けるもの、このブログのいい所です。まさに正論ですね。こうした心意気を大事にしたい。そんな気持です。
でも、この売れるものさしと自分だけのものさしをうまく調和させるのがいかに難しいか。店主も
<まあ、言葉にするのは簡単ね。>と言っている通りです。
これは永遠の課題で、大方の人たちはこの二つのものさしの間で、日夜結論のでない問いかけを繰り返しています。
でも、店主のように、自分の店が一番魅力的な店であることをめざして、自分のものさしを持った古本屋にという志をずっと持ちつづけてほしいと思います。