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2005年 06月 15日
『おたくの本懐』(ちくま文庫)の副題が「集める」ことの叡智と冒険です。元々この本のの書名は「※コレクターシップ」でした。が、文庫化する際に、このタイトルにしたそうです。
この本のなかで筆写について触れた箇所がありましたので、それを引用します。先の「宮本常一さんの鬼気」でも筆写について記されています。参照ください。 <南方神話のひとつに、彼の博覧強記ぶりがある。なかんずく書物を一冊丸暗記してしまうという彼の特技は、現代ではいっそう神話的色彩を濃くしているようだ。だがこれは、明治の中期くらいまでは一般的にも十分あり得る〝智〟の形態のひとつだったのである。そもそも日本における教養の習得は、儒学にしても和歌漢詩にしても、その基本は膨大な書籍を暗唱することから始まるのだった。 ところで、それはどのようになされるのだろうか。まず第一に素読の反復であり、全文の筆写である。南方熊楠は小学校時代に、たくさんの書物を蔵している近郊の医家を訪ね、全文漢文である『和漢三才図会』百五巻を読破したばかりでなく、すっかり写している。それに飽きるどころか、さらに続けて彼は『本草綱目』を、『大和本草』を、さらに『日本紀』『諸国名所図会』などをことごとく筆写していくのだった。>p182-183 南方熊楠さんの知的生産の方法として、素読や筆写という作業が知を獲得する方法でした。声を出すことや手で書くことは、かつては当たり前に行なわれていました。 いつからそれがなくなったのでしょう。 いま声や手より目で記憶する時代です。五感のなかで眼の役割がたいへん大きい。大きすぎるといってもいいでしょう。 見る、聞くというより、声を出す、手で書くという、自分から何かをするという作業を通して、自分自身にとってよりよい思考力と表現力が身につきます。 これからは声や手の作業をもっと重視してもいいと思います。南方熊楠さんのような、素読と筆写を心がけた方がいいのかもしれません。 ※コレクターシップ <じつは、私が秘かに本書で企てたいのは、〝集める〟ことがそのまま生活と精神の両名を豊かにし、さらには自分自身の発想を自由に広げていく叡智の基礎となる、そんなコレクションの楽しみ方を確立することにある。その方法、あるいは精神を、私はコレクターシップと呼ぶことにしたい。>p36
by h_osd
| 2005-06-15 07:09
| 文庫・新書
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