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2005年 04月 08日
<毎回誰を取り上げるのか楽しみにしている坪内祐三さんの連載「考える人」は、吉田健一が登場。いつもながら、坪内さんの手によって魅力的な書き手たちがいっそう鮮やかな光を放つようだ。この連載を読んだ後必ずと言っていいほど、その書き手の本を買ってしまうことになる。きっとそう遠くないうちに吉田健一本を買ってしまうだろう。もうすでに、今日行った古本屋の棚にあった本の姿が頭に浮かんでしまっている。坪内さんは誠に巧みな本の案内人である。>
晩鮭亭さんが4月5日の「晩鮭亭日常」で書いています。<坪内さんは誠に巧みな本の案内人>であることには大いに賛同します。関川さん、川本さん、鹿島さんなど、名だたる書評家がいます。坪内さんはなかでも「書評家らしい書評家」ではないかと思っています。 いつでしたか、私も坪内さんの『文庫本を狙え!』を読んでから、坪内さんのファンになりました。この時の読後感は、掲載されている154冊の文庫をすべてチェックし、読んでないものは読んでみようかという気にさせてくれました。 いい水先案内人がいますと、船の航海も愉しいものになり、スムーズな航行ができます。まだまだ未知の世界のある本という海。どんな新大陸があるのか。坪内さんは本という海への未知の航海に誘ってくれます。 それは強制でも、押し付けがましくなく、適度な刺激で、こちらの気持を触発します。これがうまいのです。だから、なんとなく、勢い書店や古本屋に行きたくなります。メモしていた本に手が伸びてしまうのです。それほどに尾を引く感があります。不思議ですね。 坪内さんの本、文庫は『文庫本を狙え!』(晶文社)、新書は『新書百冊』(新潮新書)あたりが、文庫や新書の入門書ということになるのでしょう。 何はともあれ<坪内さんは誠に巧みな本の案内人>です。
by h_osd
| 2005-04-08 00:08
| 単行本
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