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2005年 03月 24日
ちょっと遡りますが、朝日新聞3月13日朝刊読書欄、『ウーファ物語-ある映画コンツェルンの歴史』の書評を中条省平さんが書いています。
この書評もこの大著への「引き」の仕組みがいくつかあります。 〔1〕<ウーファはドイツ映画史上最ぢあの映画会社である。二〇世紀初頭、フランスのパテやゴーモン社に続いて、しかしハリウッドのメジャー会社より早く、世界の映画の最先端に立った。本書は大判八○○ページ以上をかけて、ウーファの栄光と没落の歴所を克明に記す。そこには「別の手段による戦争の継続」としての文化のありようが生々しく浮かび上がる。> 〔2〕<そして、有名な『カリガリ博士』を制作したデークラ映画を吸収し、ラング監督『ニーベルンゲン』のあの深いゲルマンの森と、ムルナウ監督『最後の人』の六○メートルもある巨大セットが同時に作られ、イギリスからきた若い映画人の度肝を抜く。この青年はヒッチコックといった。> 〔3〕<一九二○年代、ウーファは技術に立脚した芸術の理想境だった。その怪物的な完全主義の到達点が、ラングの『メトロポリス』である。この悪魔的な吸引力を、当時勃興しつつあったナチスの宣伝責任者ゲッペルスは見逃さなかった。> 〔4〕<本書は映画分析を通じてナチス支配の必然性を論証したクラカウアーの『カリガリからヒトラーへ』とほぼ同じドイツ映画の黄金時代を扱っている。だが、クラカウアーの書物よりもはるかに歴史的客観性に富み、今後のドイツ映画論の基礎となるに十二分な論述の厚みを備えている。翻訳者の労をたたえたい。> 冒頭のまとめから〔1〕の「誘い」、〔2〕から〔4〕この3つの「引き」へ、そして「読み」へと進む。その「引き」がヒッチコック、ゲッペルス、クラカウアーの『カリガリからヒトラーへ』と進む中で、この本に手を伸ばそうと、知らぬ間に「引き」が「押し」に変わるのです。 これもひとつの書評の組み立て、あるいは引きと押しの仕掛けです。
by h_osd
| 2005-03-24 07:08
| 単行本
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