たまたま「古書上々堂(しゃんしゃんどう)」について調べていましたら、読売新聞1月4日付「古本屋、光る感性」という記事を見つけました。
そこでは東京都三鷹市の「
古書上々堂(しゃんしゃんどう)」をはじめ、東京都渋谷区代官山の古書店「
ユトレヒト」、また東京都杉並区高円寺の「
えほんやるすばんばんするかいしゃ」が紹介されていました。
「古書上々堂(しゃんしゃんどう)」は古本好きの人が選んだお薦めの本のコーナーをつくり、売り上げの3割は店、残り7割は出品者が受け取るという方式を導入しました。
フリーライター岡崎武志さんが古本屋巡りをし、自分が欲しい本を見つけると買い、店に並べています。白洲正子や山口瞳などの本が売れ筋で、毎月約70冊売れているそうです。古本屋さんのなかに自分の棚を持てる。ここがポイントですね。
古書店「ユトレヒト」は、古いマンションの一室を店舗にし、バスルームをギャラリーにするなど自由な空間づくりを取り組み、「えほんやるすばんばんするかいしゃ」は昨年オープンの絵本専門店で、約1500冊の絵本を並べています。
私も新しいスタイルを持った書店に関心があります。大型店と新古書店は除いて、今までの書店の形態ではこれから生き延びることはむずかしいと思っています。ですから書店、古本屋問わず、どんどん新しい試みをしてもらいたい。そんな気持です。
新しい書店の挑戦を奏功させるためには、まだまだ多くの失敗の中から学ぶことが多い気がします。しかしチャレンジしなければ何も変わりません。チャレンジの中にこそ、奏功する可能性が秘められています。