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2005年 01月 15日
一昨日は「無料箱」の話をしましたが、その続きを少し。いつも均一本は金額が金額なので、自分の好みで気楽に本選びができます。これまた愉しいひとときです。
今回の「均一箱」からの購入。 『ヘイディン伝』(金子民蔵著、中公文庫) 『イタリア紀行(上・中・下)』(ゲーテ著、相良守峯訳、岩波文庫) 『ユング』(C・ウィルソン著、安田一郎訳、河出文庫) 『私のプリニウス』(澁澤龍彦著、河出文庫) 『文士の風貌』(井伏鱒二著、福武文庫) 『東京焼盡』(内田百閒著、中公文庫) 『気まぐれのすすめ』(森毅著、ちくま文庫) 『文房具の研究-万年筆と鉛筆』(中公文庫編集部著、中公文庫ビジュアル版) 特に、中公文庫ビジュアル版が珍しい。発行は1996年1月。ビジュアル版は文春文庫ですが、この中公文庫も負けてはいません。ともにビジュアルになりますと、食からということになります。 そしていつの間にか、消滅してしまいます。一時期、ビジュアル文庫を蒐集していました。文春文庫ビジュアル版は食からスポーツまで、幅広く取扱っています。加えて写真がこれまたいいので、買ってしまうわけです。 中公文庫にもビジュアル版があったことを知りませんでした。が、この文庫を手に取り、内容を見ていきますと、なんともいいではありませんか。文房具好きの皆さんはそのしっかりしたつくりに驚くことでしょう。 さらに、これも興味がある文庫です。内田百閒の『東京焼盡』。 <空襲に開け暮れる太平洋戦争の末期の日々を、文学の眼と現実の眼をないまぜつつ的確に綴った日録。記録にして記録にあらず、百鬼園先生の詩精神が随処に横溢する稀有の東京空襲記。> もひとつ上げれば、文士の風貌(井伏鱒二著、福武文庫)ですね。 <太宰治、小林秀雄、志賀直哉、(中略)56人にの文士立ちの人物と作品への鋭い観察と批評が、哀切で軽妙な筆遣いにあふれた珠玉の随筆集。> この日は「無料箱」もあり、いい文庫との出会いもあり、満足した一日でした。
by h_osd
| 2005-01-15 00:49
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